新卒PTがクリニックに就職するメリット3選・デメリットは?ハードルは高い?

PT学生向け

はじめに

こんにちは^^

今回は、理学療法士、もしくは理学療法学生で就職に悩まれている皆さんに向けて、

就職先選びの参考になればと思い、本記事を作成しました。


 初めての就職先、迷いますよね…  

 
・給料、人間関係、休日etc…    
・特に興味のある分野も無いし…  
・先輩から色々話も聞くけど…
・自分に合った就職先が分からない… 

こんな声が聞こえてきそうです。

就活シーズンの皆さん含め、

現在活躍している理学療法士の先輩方も、沢山悩んで悩んで、就職先を決めたと思います。

そこで今日は、新卒で整形外科クリニックに就職し

現在も整形外科クリニックで勤務しているわたくしが

整形外科クリニックで働くメリット・デメリット・注意点など、

特に“新卒”で就職先に悩んでいる皆さんに

読んでほしい内容を詰め込みましたので

ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです^^

では早速いきましょう!

多くの症例を経験できる

まず一つ目ですが、これはクリニック最大のメリットであると言えます。

クリニックの強みは、多くの症例を経験できることです。

実際私が働いているクリニックでは、

1ヶ月で平均20名程度の新規担当患者が増え、一日平均15~20名の患者さんを治療しています。

総合病院や回復期リハビリテーション病院などでは、

1日に6名〜多くて10名といったところでは無いでしょうか。

さらに外来の整形外科クリニックであれば、

毎日のように新規患者さんが来院されるため、日々新しい症例を担当することができます。

治療の効果判定がその場でできる

2つめですが、これもクリニックならではの強みだと思います。

病院で入院患者を担当する場合

私の周りで、総合病院や回復期リハビリテーション病院などで

働いている友人が多くいるため、時々情報交換をするのですが、

病院で入院患者を担当する友人からよく聞く意見として、


患者さんの状態に毎日大きな変化が無く、自分の治療によって回復しているのか、

自然治癒力によるものなのか、分からない…     

このような意見を聞くことがあります。

もちろん、人間本来の自然治癒力による回復も大切なことですし、

その邪魔をしないようにサポートしていくことも、我々リハビリ職の大切な役割だと考えます。

クリニックで外来患者を担当する場合

一方、クリニックでは自分が行った治療が適切にアプローチできていたのか

治療後に動作確認を行い、治療の効果判定を行うことが多いです。

症状が改善・軽減していれば、正しい治療が行えていた

ということになりますし、

症状に変化がなければ、別の原因を探さなければなりません。

臨機応変に対応する能力が必要であるため、

様々な引き出しを持っておくことが重要です。

一つの分野に特化して極めることが出来る

理学療法士がクリニックに就職する場合は、

ほとんどが「整形外科クリニック」への就職ではないでしょうか。

実際私が働いているクリニックもそうですが、来院される患者さんのほぼ全員が

整形外科疾患であるため、整形外科の分野に特化して

治療技術を高めていくことができます。

また、分野が限られているため、同じ疾患名や似たような症状を訴える方も多く、

以前一度試して上手くいった治療を、似たような症状の患者様に試す機会も多くあるため、

応用が効かせやすい面もクリニックの魅力だと感じています。

良くも悪くも「結果がすべて」

これは、メリット・デメリット、どちらとも捉えることができますが

整形外科クリニックは

結果が出れば患者さんは通ってくれる、結果が出なければ通ってくれない、

良くも悪くも「結果がすべて」そんな世界だと感じています。

結果を出して(患者さんの主訴を改善して)、来院して頂いた

患者さんを満足させることができなければ、

患者さんは通ってくれません。

それなりにプレッシャーも(特に一年目の頃は)あり、

中にはなかなか症状が良くならないケースもあるため焦りや悔しさを

感じることもありますが

症状を改善出来た時は、患者さんも自分自身も心の底から嬉しくなりますし

その瞬間のために、日々頑張ることができます。

多くの患者さんとの関わりの中で、良かった日、反省すべき日様々ありますが

そのすべての過程が、自分自身を日々成長させてくれていると感じます。

デメリットは?

ここまでメリットばかりお伝えしてきましたが、

ここからは、私が考えるクリニック就職のデメリットを

お伝えしていこうと思います。

対象の分野が限られる

リハビリテーションの対象が運動器疾患に限られます。

稀に運動器以外の症例も担当することもありますが、ごく僅かです。

まずは分野を絞らずに幅広く診てみたい、という方には不向きかも知れません。

チーム医療を学びたい人には不向き

総合病院では、患者さんを取り巻く職種として

医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、管理栄養士、ソーシャルワーカーなど

他にも多くの職種がチーム医療に関わっているため

他職種との関わり方や、チーム医療におけるリハビリ職の役割

など学ぶ機会が多いと思います。

クリニックでは、医師との関わりはそれなりにありますが

整形外科・リハビリテーション科に関わる職種のみに限られるため

他職種との関わりが少ないと感じます。

クリニック就職後⇨総合病院への転職のハードル

クリニックで就職した後に数年〜数十年経過すると

その分野の知識・技術しか残りません。

そのあとに「総合病院で働いて幅広い疾患を診てみたい!」と思っても

また新しい分野で1から経験を積み直すことになるので

ハードルはかなり高くなると思います。

実際私のいる整形外科クリニックでも

総合病院▶️整形外科クリニック

で転職してくる方は何人もいますが

整形外科クリニック▶️総合病院

で転職される方は

私の周りではまだ聞いたことがありません。

次のステージとしては、訪問リハビリ、介護施設、別の整形外科クリニック、

経験を積んで独立(開業やトレーナー活動)

などが多い印象です。

まとめ

ここまで読んで、クリニックはハードルが高そう・難しそうと思った方は多いかも知れません。

それでも私は新卒でクリニックに就職して良かった!と心の底から思っています。

就職先を決める上での優先順位(給料、人間関係、休日etc…)

は人それぞれあると思いますが

今、就職先に悩んでいる皆さんにも自信を持ってオススメしたいです。

私は、理学療法士の仕事を知った学生の頃から

整形外科クリニックで働く理学療法士に強い憧れを抱いていました。

「歩けなかった患者さんが、歩けるようになる。

 麻痺で動かなかった手が、動くようになる」

理学療法士の役割は様々あると思いますが、

私が今現在も、ずっと追い求めている理想の理学療法士像は

痛みを改善できる理学療法士」です。

以前ニュースで見たのですが

現代の日本では2人に1人は何らかの

痛みを抱えていると言われているそうです。

痛みを改善するスキルは、一生ものですし

需要がなくなることは無いと思います。

身近な人が困っていれば助けになることも出来ます。

その目標を達成するための近道だと思い、

私は整形外科クリニックに就職しました。

今後も「痛みを改善できる理学療法士」

をとことん突き詰めていきたいと考えています。

今回の記事が皆様の就職先選びのお役に立てれば幸いです。

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